2013年1月6日日曜日

アーセナルのベンゲル政権が潮時な理由

アメリカのコラムニストからのレポート。批判系なので不快な方はご注意を()

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アーセン・ベンゲルがアーセナルに1996年に到着した時、誰もがフランス人が何者なのか知らなかった。新聞の見出しには「アーセン、誰?」とあったし、トニー・アダムスは後に以下を認めた。最初に「このフランス人はフットボールについて知っているのか」と、考えたと。

3度のリーグタイトル、4度のFAカップそして4度のコミュニティシールド制覇の後トニー・アダムスが「教師のようだ」と思った男はアーセナルの歴史で最も成功した。

フランス人の時代より前、アーセナルは英国的な勇気ある守備を基盤としたスタイルで1-0の勝利を積み上げる「とてもつまらない」チームだった。アーセン・ベンゲルはそれをガナーズは試合を組み立て、世界中から攻撃的なセンスのある人材を集めるという哲学に変えた。結果としてアーセナルのモットーである「調和のとれた勝利」を満たす美しいサッカーを通してクラブの成功を築きあげた。

アーセン・ベンゲルがフットボールクラブを変化させただけでなく、議論の余地はあるがフットボールそのものを近代化させた神秘的な人物だということを否定できない。しかしながら、2005年のFA杯でパトリック・ビエラが決勝点をあげて以来、ガナーズは1つのタイトルさえも獲得していないのだ。7年無冠、そして私自身を含めて多くのファンは伝説的なアーセン・ベンゲルは彼が建てたエミレーツに成功をもたらすのに適した人間なのかと思いつつある。アーセンは腕が鈍っているのではないか。ベンゲルがアーセナルでの最後のシーズンになるかもしれないいくつかの理由を示してみる。

首を傾げたくなる選手起用

アーセン・ベンゲルは過去に例外的なコールをした。ティエリ・アンリをウインガーからストライカーへと転向させたのはアンリの選手としての質を変えた素晴らしい決断だった。しかし彼は最近その再現ができていない。ブラッドフォード戦の恥ずべき敗北で、ベンゲルはジェルビーニョをストライカーの位置で使った。そしてそれはうまく機能しなかった。一方力強いFWであり、折り紙つきの冷静なフィニッシャーであるルーカス・ポドルスキを左ウイングで使ったのだ。

今シーズンベンゲルが下したもう1つの頭を抱えたくなる決定は、アーロン・ラムジーを右ウイングで起用することだ。ラムジーのまずい状態やファンの批判を考えると、ウエールズ人の持ち味は良い状態の時のパス能力であり、彼は明らかに中央向きのMFだ。そして今彼はウイングでプレイするためにDFに競り勝つ能力やコツを失っているようにみえる。

ファンはベンゲルが毎日彼のスカッドのプレイぶりを見ていて、我々よりも各選手をよく知っていることや、練習場での一切を元に多くの決断をしていることを心に留めて置かなければならない。しかし上述のような決断が明らかに今シーズン実を結んでいない。我々はただ「教授」が自身の選択から学んでくれることを祈るだけなのだ。

ここに大きな疑問がある。テオ・ウォルコットのストライカー起用は最終的に実を結ぶのか。レディング戦で素晴らしいパフォーマンスを見せたが、ウィガン戦では沈黙した。ファンの意見は別れるところだが今後を注視していきたい。

 

フォーメーションに対する頑固さ

誰かアーセナルが4-3-3以外のフォーメーションで戦った時を覚えているだろうか。チームの調子が悪い時、たいてい監督は新しいフォーメーションでもって事態を変える。もちろん時としてそれは機能しないが、時には有効でもある。我々はそれを昨シーズンのウィガンで目撃した。ロベルト・マルチネスは3-5-2へのシステム変更によってかろうじてラティックスを降格から救ったのだ。彼はそのやり方でエミレーツのアーセナル相手に2-1で勝利さえした。アーセナルが調子を落とし、結果がついてこない時に、ベンゲルはただフォーメーション周りの変更を拒否する。先ほどいったが変更は必ずしも機能しない。しかしフットボールは賭けにでなければいけないスポーツなのだ。ベンゲルのトップ下とそれを支える2枚の中盤、2枚のウイングとワントップというシステムは確かに信頼のできるものだ。しかし4-4-1-1あるいは4-2-2-2といった形への切り替えによって、アーセナルはエネルギーを得て、思いもしないことが起こるかもしれない。

 

移籍市場での及び腰と節約癖

サンチ・カソルラとの素晴らしい契約、ルーカス・ポドルスキやオリビエ・ジルーの抜け目ない確保にも関わらず、我々みなはアーセン・ベンゲルが適した選手を連れてくるとなると移籍市場で及び腰になることを知っている。

よく批判されるのはあまりに多くの若手選手や経験の浅い選手を買いすぎることだ。ベンゲルは確かにそのシーズンにチームが必要としている選手というよりもむしろ将来性のある選手を獲得する傾向がある。例えば今アーセナルが絶対に必要としている選手はジルーの他に信頼のおけるもう1人のゴールゲッターであり、スチェスニーと切磋琢磨できるGKであり、左バックのキーラン・ギブスの信頼できる控えである。ベンゲルは過去によくしたように財布の紐を締めたままなのか、あるいはやり方を変え新しい血を入れることでシーズンの応急処置をするのだろうか。

 

アーセナルの抱える問題を否定すること

これがおそらく最も不満の募るものだ。

アーセナルが最も困難な時期に差し掛かると。ベンゲルはチーム内にある問題を完全に否定するようだ。完全な例はキャピタルワンカップ、準々決勝ブラッドフォード戦でPKの末に敗退した時だ。中立的なフットボールファンにとっては英国フットボール史の番狂わせの1つだとしても、アーセナルのファンにとっては近年の歴史の中でとても不名誉な夜だった。ベストメンバーの11人を揃えてながら、いくつかの例外を除き2部Nパワーリーグのブラッドフォードを崩しきれなかった試合後、ベンゲルは結果を恥じていないしチームは「死力を尽くした」と述べた。明らかにそうではなかったのに。彼は敗因はカップ戦に特有なものだということ、あげくピッチが滑りやすかったとさえ言った。例え彼の言い分が正しいとしても、順列で50位以上も下の相手にアーセナルフットボールクラブは勝利できるはずなのだ。問題解決の第1歩はまずそれを認めることから始まる。それを知らないベンゲルではないだろう。

 

(中略)

アーセン・ベンゲルは並外れて偉大な監督であるが、アーセナルでのベンゲル政権は終わりに近づいている。ベンゲルもクラブもそれを認めて受け入れるべきだ。適正な監督(一時期イングランドで監督業をするかもしれないと報道されたジョゼップ・グアルディオラのような)が見つかるならば、サポーターを含めたクラブの関係者にとって監督を変えることが必要に思う。

 

k:今の金欠状態の終わりまではベンゲルでいったほうがいいと思いますが…

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